今回のコーチングは、アドラー心理学にある「課題の分離」というものを教わり、実際の業務に当てはめて考える機会にしました。
課題の分離とは
課題の分離とは簡単に言うと、自分の課題と他者の課題を分けて考え、他者の課題には踏み込まないということです。
自分の課題とは、自分の感情・自分の目標・理想・行動など自分がコントロールできるもののことです。
一方、他者の課題とは、他者の感情・行動・自分に対する思いなど自分にはコントロールできないもののことです。
アドラーの名言に「馬を水飲み場へ連れていくことはできる。しかし、馬に水を飲ませることはできない。」という言葉があります。
この場合、馬が水を飲みたいかどうか、水を飲むかどうかは自分にはコントロールできない他者の課題です。
しかし、その馬に対し、水飲み場へ連れていったり、水を飲みたくないときはどういう時か考えたり、飲みたくなるようにするにはを考えることは出来ます。問題に対し、考え行動するという努力の部分は自分の課題です。
この名言のように、問題に直面した時、自分にコントロールできることと出来ないことを分けて考え、コントロールすることのできる自分の課題に集中して行動のパフォーマンスを上げていくことが大切なのです。
自分の課題
・お店の売り上げを伸ばしたい
・お店のファンになってくれる方を増やしたい
・スタッフにとって楽しく働ける職場にしたい
・地域に根付いたお店にしていきたい
これら目標や目標に対して出来る努力はわたしの課題です。だから、私たちはここに集中すべきなのです。
他者の課題
・地域の方がお店を身近に感じてくれる
・来店されたお客様が満足し、お店を好きになってくれる。
・スタッフが快く協力してくれる。
これらは残念ながら他者の課題です。叶わないからと言って傷ついていても、コントロールできるものではないので気にしすぎないようにします。
まとめ
仕事をしていると、いろんな問題が山積みになって頭がごちゃごちゃしてしまいます。しかし、それは「意見か事実か」、「自分の課題か他者の課題か」と要素を分けることによって頭がすっきりし、コントロールできることにしか集中しないので業務の効率化にもつながります。これからは意識して分けて考えることを癖づけていこうと思いました。